
1.加齢臭の原因
加齢臭の原因は「ノネナール」という成分にあります。
あまり聞き慣れませんが、この成分は皮脂腺の中にある脂肪酸と過酸化脂質が結びつくことによって発生します。
若年層に加齢臭がしないのは、皮脂腺の中にある脂肪酸と過酸化脂質が少ないからです。
反対に、中高年層になると皮脂腺の中にある脂肪酸と過酸化脂質が増加し、また抗酸化作用が低下することでノネナールがつくられやすくなり、加齢臭が発生します。
しかし、中高年層でも加齢臭がする人としない人がいます。
これは、ノネナールの原因となる脂肪酸と過酸化脂質の分泌量が人によって違うからです。
分泌量の差は、生活習慣の差にあります。
例えば脂肪酸を多く含む牛肉、チーズ、ウインナー、フライドポテト、卵などが好きでよく食べる方は、ノネナールが発生しやすいといえます。
また、ストレスの蓄積、喫煙、運動不足などは、活性酸素を過剰に発生させます。活性酸素によって過酸化脂質がつくられますので、このような生活習慣の方もまたノミナールが発生しやすいといえます。
以上のことから、加齢臭を根本から改善するためには、体をしっかり洗ったり消臭スプレーをしたりなど、外側からの臭いケアだけでは不十分なのです。
もちろん、体の外側を清潔に保つことも大切ですが、加齢臭は体の中を酸化させないことが重要です。
2.しじみで加齢臭を改善する
そこで、加齢臭を改善するための強い味方となる食べ物がしじみなのです。
しじみに含まれるオルニチンには肝機能を助ける働きがあります。
肝機能が低下すると代謝・解毒作用が上手く働かなくなります。
脂肪酸の多い食べ物は代謝・解毒に時間がかかりますので、肝機能が低下していると、有害物質を排出するまでに時間がかかります。
また、肝機能が低下していると老廃物や有害物質のアンモニアなどがキレイに排出しきれず、体内に残ります。有害物質は体内で活性酸素を発生させますので、過酸化脂質がつくられやすい状態になります。
つまり、肝臓がいつも元気でないと、ノネナールが発生しやすい=加齢臭が発生しやすいのです。だからこそ、毎日フルパワーで肝機能を働かせるために、しじみのオルニチンが必要なのです。
さらに、しじみには強い抗酸化作用を持つタウリン、ビタミンEが含まれていますので、加齢によって抗酸化力の低下した体には非常に強い味方となります。
ほかにも、しじみに含まれるオルニチンには成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。
成長ホルモンがたくさん分泌されると、睡眠の質が上がったり、心が安定したり、精神の回復が期待できますので、ストレスに負けない体づくりにも効果的です。
しじみは、体の中から加齢臭を予防し改善のために役立つおすすめの食材ですよ。