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しじみとあさりの違いとは?

1.しじみとあさりは同じ二枚貝鋼
しじみとあさりは二枚貝鋼(にまいがいこう)と言って、二枚の殻をもつ軟体動物に属しています。大きさも味も違いますが、分類でいえば同じ仲間というわけです。
しじみもあさりも、たんぱく質を始めとしたビタミンとミネラルが豊富で低カロリーという健康食材です。しかし、同じ仲間でもしじみとあさりには違いがもあります。

2.しじみとあさりの3つの違い
同じ二枚貝鋼でもしじみとあさりには様々な違いがあります。
今回はその中でもしじみとあさりの違いを3つご紹介します。

・生息地の違い
しじみは塩水濃度が1%以下の淡水で生息していますが、あさりのは塩分濃度が3%以上の海水で生息しています。
生息地が違うと処理の仕方も変わります。
貝類を調理する場合、必ず下処理を行いますよね。しじみもあさりも貝の中に入っている砂を抜く作業が必要でになります。
淡水で育っているしじみの場合は真水で数十分程度砂抜きするのに対し、海水で育っているあさりは塩水で2~3時間程度の砂抜きが必要になります。
あまり知られていませんが、貝類は生息している水質に近い状態で下処理をしないと、しっかり砂抜きがされないだけでなく、栄養素も劣化してしまう恐れがあるのです。

・オルニチン含有量の違い
しじみにもあさりにも共通して、タウリンとコハク酸が含まれています。
タウリンは血中コレステロールを減らし、血液をサラサラにしてくれますので、動脈硬化や糖尿病の予防にも期待できます。
コハク酸は血中コレステロールを減らす働きを持っています。
どちらも健康に良い栄養素が含まれているのですが、しじみには肝臓の働きを助けるオルニチンが豊富に含まれています。あさりにもオルニチンは含まれていますが、微量です。

・ビタミンB12と鉄分の含有量の違い
しじみにもあさりにも共通して、ビタミンB12と鉄分が含まれています。
ビタミンB12の主な働きには、貧血の予防、神経機能・睡眠リズムの正常化などがあります。一方、鉄分は赤血球を作るために必要なヘモグロビンの原料となります。骨、皮膚、粘膜などの細胞組織の生成・代謝に必要な栄養素です。
つまり、ビタミンB12と鉄分は健康でキレイな体を維持する上で欠かせない栄養素なのです。
上記のように、しじみにもあさりにもビタミンB12と鉄分は含まれていますが、含有量が違います。ビタミンB12も鉄分も、しじみの方があさりよりも多く含まれています。


3.しじみとあさりの摂取時の注意
しじみやあさりなどの貝類の鉄分は、体内に吸収されやすい「ヘム鉄」という鉄分です。このヘム鉄は肝臓に多く溜まってしまうと肝細胞が破壊されやすくなってしまうという性質を持っています。
肝臓に溜めきれないほどの鉄分を摂取してしまうと、鉄分は血液に流れ出し、流れ出た鉄分は酸化しようと活性酸素を発生させます。余分な活性酸素は細胞を劣化させてしまい、体の老化の大きな原因となります。
しじみもあさりも体に良いものですが、摂り過ぎると体に毒だということは同じですので、摂り過ぎには注意しましょう。

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