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しじみを食べることにデメリットはある?

1.基本的にはしじみの摂取にデメリットはない
しじみは体のあらゆる組織をつくる栄養素を豊富に含んでいる食品ですので、毎日摂ることであらゆるメリットが期待できます。
そんな栄養価の高いしじみですが、通常であれば食べてデメリットが生じる心配はありません。
しかし、栄養素が豊富に含まれているからこそ、摂取に注意をしなければデメリットが生じる可能性があります。


2.しじみに含まれる過剰摂取に注意したい栄養素
栄養素の中でも過剰摂取に注意していただきものが、カルシウム、鉄、亜鉛です。
実は、しじみの中にも、豊富なカルシウム、鉄、亜鉛が含まれています。
では、これらの栄養素を過剰摂取すると、どのような弊害が起きるのでしょうか?

・カルシウム過剰摂取の注意
カルシウムの過剰摂取によって心配される症状としては、結石です。
結石は腎臓などにできるシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの塊です。
腎臓に結石があるうちはほとんど痛みを感じないのですが、結石が腎臓から尿管へ移動すると、突然激しい痛みが生じます。
痛みの原因は、尿管に結石が詰まったことで、尿の圧力が急激に高まり、尿管が神経を刺激するからです。
しじみにも豊富なカルシウムが含まれていますので、エキスやサプリメントで毎日摂る場合は摂取量に気を付けなければなりません。

・鉄分過剰摂取の注意
鉄分の過剰摂取は、胃腸障害や血色素症などを引き起こす可能性があります。
胃腸障害は、胃腸の機能が低下して、吐き気や嘔吐や下痢などを引き起こします。
血色素症は、皮膚の色素沈着を起こしたり、血管や脳・肝臓などの臓器にダメージを与えたりします。
現代人は鉄分が不足傾向にありますので、過剰症の心配はほとんどない栄養素です。
過剰症が起きるとすれば、肝機能障害の方が摂取制限以上の鉄を摂ったり、サプリメントなどの摂取量を間違えたりした場合が多いです。そのため肝機能障害を持つ方はしじみの摂取に注意が必要です。

・亜鉛過剰摂取の注意
亜鉛の過剰摂取は亜鉛中毒症を引き起こす可能性があります。
亜鉛中毒症の症状として、めまい、吐き気などがあるのですが、過剰摂取が続くと、鉄や銅の吸収量が低下します。
鉄や銅の吸収量が低下したことで体内で欠乏が起き、貧血、免疫力の低下、下痢などを引き起こすこともあります。
亜鉛の過剰摂取はサプリメントによる過剰摂取が考えられますので、しじみをサプリメントで摂る場合は注意が必要です。

このように、しじみに含まれる栄養素は1日の摂取量を超えた状態で毎日継続してしまうと、過剰症による弊害が起きる可能性があります。
つまり、しじみにデメリットを生じさせてしまう原因は、自分自身がつくってしまうのです。
体質や体の状態によって、各栄養素の1日の目安摂取量は人によって違いますが、自分が1日に必要な量を守っていれば、デメリットが生じる心配はまずありません。
食事で過剰摂取になる可能性は低いですが、サプリメントの場合は一日の摂取量に注意してください。
しじみにデメリットを生まないためにも、健康に不安のある方は、医師の診断を仰いでからしじみを摂りましょう。

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