
1.オルニチン含有量トップの「本しめじ」とは?
しじみ以外にもオルニチンが含まれている食品があります。
たとえば、ヒラメ一切れには0.6~4.2mg、キハダマグロのお刺身10切れ程度には1.9~7.2mg、スライスチーズ5枚には0.8~8.5mgのオルニチンが含まれています。
しじみには、およそ35粒に10.7~15.3mgのオルニチンが含まれています。
他のオルニチン含有食品と比べても、しじみのオルニチン含有量は多いといえます。
しかし、しじみよりもさらにオルニチンが豊富な食品があります。
それが、「本しめじ」です。
しめじと聞くと、スーパーで一パック100円程度で販売されている、あのしめじを想像しますよね?
ですが、私たちがスーパーでよく見るしじみは、正確にはしじみではないのです。
スーパーでしめじとして販売されているきのこの正体は「ヒラタケ」です。
本物のしめじである本しめじは、人工栽培のものは比較的スーパーで手に入るものの、天然栽培の本しめじは希少価値が高く、なかなか流通しないそうです。
本しめじには100gでしじみの5~6倍ものオルニチンが含まれているといわれています。ということは、本しめじを摂れば、しじみの何倍ものオルニチンの効果を得られるということなのです。
それなら、オルニチンを補充するならしじみではなくて、本しめじを摂ればいいのでは?と思いますよね。
肝機能を高めるためにはオルニチンを毎日摂ることが大切なのですが、本しめじは毎日摂るには難しいのです。
2.オルニチン補充にはしじみがおすすめな理由
結論から言うと、オルニチンを補充するために本しめじを毎日摂るのは現実的ではありません。最大の理由は価格です。
スーパーで販売されているしめじ(ヒラタケ)が100g当たり100円程度だとしたら、人工栽培の本しめじは100g当たり300~400円程度、天然本しめじは100g当たり1000円以上です。
オルニチンを補充するために毎日本しめじを買っていたら、お財布が悲鳴を上げます。
その点、産地にもよりますがしじみは1パック200円前後ですし、サプリメントであれば一ヶ月分1000円以下のものもあります。
もちろん経済的な面だけでなく、栄養素の面からいってもしじみはおすすめです。
本しめじを始めとしたキノコ類にはビタミンC、ビタミンD、ビタミンB群などの栄養成分が含まれていますが、しじみにも良質なアミノ酸、亜鉛、鉄、ビタミンB群、ビタミンE、タウリン、カルシウムといった栄養成分が含まれています。
とくに、肝臓の修復には、良質なアミノ酸とミネラルが欠かせません。
本しめじよりもしじみの方が、オルニチン以外にも肝機能を助ける栄養成分がたくさん含まれているのです。
オルニチンの量だけでいえば本しめじに劣っても、オルニチン摂取の継続のしやすさ、肝臓を助ける栄養成分では、しじみも負けてはいません。
オルニチンを含む食品はたくさんありますが、オルニチンを摂る目的、自分に足りていない栄養素、継続できる手段など、総合的な面からオルニチン含有食品を選びましょう。