メインイメージ

冷凍しじみでオルニチン増量

1.しじみを冷凍するとオルニチン量が8倍!?
国内で漁獲されているしじみのおよそ半分が青森県で獲られていることから、同県ではしじみの研究が積極的に行われています。
青森県産業技術センターの研究では、しじみを冷凍するとオルニチンの量が8倍になることがわかったそうです。
同じ二枚貝のあさりやホタテなども同じように冷凍して成分を確認してみても変化は認めらなかったため、しじみだけの特色だといえます。
さらに、しじみを冷凍して増量した栄養成分はオルニチンだけで、他の栄養成分は増えなかったそうです。
冷凍する温度も重要で、マイナス4℃がオルニチンが増える最も適切な温度で、マイナス6℃より温度が低くなると、逆にオルニチンの量は減る傾向にあったこともわかりました。

冷凍することでオルニチンの量が増加するということは、そのまましじみを摂るよりもより高いオルニチンの効果が期待できます。
オルニチンには肝機能を高める働きだけでなく、成長ホルモンの分泌を活発にする働きもあります。心身の健康を維持するために働くオルチニンは、毎日摂っていただきたいほど重要な役割を担っています。
しじみのオルニチン効果をより高めるためには、一度冷凍してからがおすすめです!


2.冷凍しじみの作り方
冷凍しじみがオルニチンの量を増加させることがわかりましたが、ただ冷凍すれば良いというわけではありません。
効果を8倍にするための冷凍しじみの作り方があります。
丁寧にしじみの処理をしてから冷凍することによってオルニチンが増量します。
では、オルニチン量を8倍にする冷凍しじみの作り方をご紹介します

・しじみを洗う
しじみをこすり合わせながら冷水でよく洗います。
冷凍後はすぐに加熱調理をするので、冷凍する前の段階でしじみの殻についた砂などの汚れをしっかりと落としておきましょう。

・しじみの塩抜き
大きめのボールにしじみを入れて、水と食塩を加えます。
しじみの量にもよりますが、しじみ1パックに対して1リットル程度の水に、小さじ2~3杯の塩を加えて下さい。
しじみを呼吸させる必要がありますので、完全に水に沈めるのではなく、呼吸が出来る程度にひたしましょう。
塩抜きの時間は、温度にもよりますが夏期でおよそ3時間、冬期でおよそ5時間です。

・しじみを冷凍
塩抜きを終えたらしじみを冷水で軽く洗い流し、ビニール袋、またはジップロックに入れて、冷凍室に入れたら完了です。
冷凍保存はおよそ1~2ヶ月ですが、保存期間が長くなると乾燥が進みますので、出来るだけ早めに使い切ってください。

オルニチン量を8倍にするためにも、より美味しく食べるためにも、丁寧な下処理を忘れずに行ってくださいね。

トップに戻る