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しじみに含まれるグルタミン

1.しじみに含まれるグルタミンの働き
しじみには「グルタミン」というアミノ酸が含まれています。
グルタミンは人の骨格筋に貯蔵される遊離アミノ酸のおよそ60%を担っています。
体内で最も多く存在するアミノ酸なのにも関わらず、その働きはあまり知られていません。
では、グルタミンが体内でどのような働きをしているのかご説明します。

・筋力維持、筋力UP
グルタミンの主な働きの筆頭に筋肉の成長・強化があります。
人の体は強いストレスを受けたり、激しい運動をしたり すると、筋肉中にあるタンパク質が分解されます。当然ですが、筋肉からタンパク質が分解されると筋肉量は減ります。
このとき、グルタミンが筋肉の分解を抑制します。その結果、筋肉量の低下を予防します。
さらに、グルタミンには筋肉が受けた疲労を回復させる働きもありますので、グルタミンが体にたくさんあると疲労回復の早い体になるというわけです。
このような働きを持つことから、術後の患者の筋肉が失なわれないように点滴に使用されることもあるほど、筋力の維持に高い効果を発揮します。

・免疫力UP
グルタミンには免疫細胞を増やして、免疫力を高める働きがあります。
グルタミンの働きによって、体をあらゆるウイルスや細菌などから守ることが出来るのです。
また、グルタミンは窒素の代謝に関わっていることから、傷の治癒にも貢献しています。
高い免疫力を維持するグルタミンが十分に体にあることで、風邪、インフルエンザ、アレルギー、怪我などの予防・改善に役立ちます。

・二日酔い予防
グルタミンにはアルコールの代謝を促進する働きもあります。
グルタミンはアミノ酸であるアラニンとともに、アルコール分解の過程で作られるNADHという物質を除去する作用があります。
NADHが除去されずに肝臓に溜まってしまうとアルコール分解の効率が低下しますので、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドを早く解毒するためには、NADHの除去が大切なのです。

このようにグルタミンには様々な働きがあるのですが、強いストレスを受けたり、体調不良を起こしたりすると、体内のグルタミン量が消耗します。
体内に最も多く存在するアミノ酸だから少し減っても大丈夫だろうと思うかもしれませんが、健康を維持するためにそれだけ重要な存在であるともいえます。
しじみにはグルタミンだけでなく、グルタミンと一緒に摂ることでアルコール分解を促すアラニンも含まれています。
グルタミンは体が正常な活動をする上で欠かせないアミノ酸ですので、しじみを摂って、健康な体を維持しましょう。

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