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貝類が体によい理由

1.不足しがちな栄養素が貝類には揃っている!
貝類が体に良い理由は、現代人がとくに不足しがちな、良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がバランスよく含まれているからです。
さらに、貝類は栄養価が高いにも関わらず、肉類や魚類と比べて圧倒的に脂肪分が少なく、糖分もほぼ含まれていません。これも、貝類が体に良いといわれる理由です。

また、貝類が健康維持のために勧められている理由は、特出して含まれている栄養素にもあります。
貝類に特出して含まれている栄養は、タンパク質、タウリン、亜鉛、ビタミンB12です。
これらの栄養素は、体の中でもとくに重要な役割を担っている栄養素です。
ただ、重要な役割を担っているにも関わらず、現代人の食習慣では不足しがちな栄養素でもあります。
では、これらの栄養素は体でどのような働きをしているのでしょうか?


・タンパク質の働き
タンパク質は身体の全てに関わっている栄養素です。
筋肉、骨、皮膚、細胞、血液、神経など、これら全てにタンパク質が含まれているということは、不足するとこれら全ての部位に影響があるということでもあります。
貝類のタンパク質は食べ物に含まれるタンパク質の中でも良質なタンパク質が含まれています。
良質なタンパク質とは、人間の体を作るアミノ酸と構造が非常に近いことから、体内でも効率よく合成することが出来るタンパク質です。
良質なタンパク質かどうかを見分けるには、必須アミノ酸がどれだけ入っているかを確認して下さい。一般的に、植物性タンパク質よりも動物性タンパク質の方が、必須アミノ酸が多く含まれているので、良質なタンパク質は貝類などの動物性食品に多いのです。

・タウリンの働き
タウリンは脳、心臓、肝臓、血液、目などの臓器に存在しているアミノ酸です。
強い抗酸化作用を持っているので体の免疫機能を高め、病気などに対する抵抗力をつけます。
また、ストレスの蓄積によって上がった血圧を抑える働きもあります。
ほかにも、胆汁酸の分泌を促進して血中コレステロールを減らしたり、疲労物質である乳酸の蓄積を抑えたりもします。
タウリンはビタミンB2、ビタミンB6と一緒に摂ることでさらに効果を高めます。
貝類はタウリンの相乗効果を持つビタミンB2もビタミンB6も含まれていますので、より高い効果が得られます。

・亜鉛の働き
亜鉛は味覚、皮膚、髪の毛の健康などに欠かせない栄養素です。
さらに、亜鉛はおよそ300種類以上の酵素に関わるミネラルとして体の隅々まで大切な役割を担っています。
また、亜鉛はタンパク質の合成にも必要ですので、不足するとタンパク質がつくられにくくなります。
日本人はとくに亜鉛不足の傾向にありますので、積極的に摂る必要があります。
亜鉛は吸収率が低いのですが、タンパク質と一緒に摂ることで吸収率を高めます。
貝類には豊富なタンパク質が含まれていますので、亜鉛の吸収率もUPします!

・ビタミンB12の働き
ビタミンB12は、腰痛、肩こりの緩和、精神の安定、集中力の向上、不眠の緩和など、神経に深く関わっているビタミンです。
ビタミンB12は植物性の食品にほとんど含まれていないので、動物性の食品から摂らなければなりません。ビタミンB12の摂取そのものに注意する必要があります。
ビタミンB12の摂取は、動物性の食品の中でも低脂肪な貝類がおすすめです。

以上のように、貝類はただこれらの栄養素が含まれているのではなく、摂った栄養素をより良い状態で体に吸収することが出来る栄養素も含まれているのです。
バランスよく栄養素が含まれているということは、栄養素の相乗効果を生むだけでなく、他の栄養素が他の栄養素の吸収率を高めることで、本来持つ効果をより高めることも出来るのです。
健康維持のために効率良く栄養を補給できるのが貝類の大きな魅力です。

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