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しじみに含まれる鉄分

1.しじみに含まれる鉄分「ヘム鉄」とは?
ひとえに鉄分といっても、植物に含まれる鉄分には2つの種類があります。
一つが「ヘム鉄」、もう一つが「非ヘム鉄」です。
ヘム鉄は、肉や魚などの動物性食品に含まれており、非ヘム鉄は野菜や海藻などの植物性食品に含まれています。
二つの鉄分の大きな違いは吸収率です。
体に摂りいれた鉄は小腸上部の粘膜から吸収されるのですが、非ヘム鉄が5%程度の吸収率に対して、ヘム鉄は20%程度もの吸収率を誇ります。
しじみに含まれている鉄分は吸収率の高いヘム鉄ですので、少量でも効率よく鉄分を摂ることが出来るのです。


2.鉄分不足の弊害
鉄分補給にしじみがおすすめな理由は、吸収率の良いヘム鉄が含まれているからだけではありません。
しじみには鉄分の吸収を助ける亜鉛も含まれていますので、ヘム鉄を単体で摂るよりもさらに吸収率を上げることが出来るのです。
近年、女性の鉄分不足が深刻化しています。鉄分不足は「鉄欠乏症貧血」とも呼ばれ、冷え性、むくみ、倦怠感、疲労感、だるさなどの症状を引き起こします。
鉄欠乏症貧血は段階によって症状が変わります。
そこで今回は、軽度~重度の症状をご紹介します。

・軽度の鉄分不足症状
軽度の鉄分不足の症状として、貧血による動悸、倦怠感、めまい、冷え性などがあります。人間の体は鉄分不足になると、体内で酸素を運んでいるヘモグロビンが不足します。すると、酸素が体内に運ばれないので、上記のような症状が出てしまうのです。
また、軽度な鉄分不足の症状の中に、無性に氷が食べたくなることがあります。これは、脳への酸素供給が著しく低下することで、自律神経に異常により起こります。

・中度の鉄分不足症状
中度の鉄分不足の症状として、免疫力の低下があります。
鉄分不足が進むと、体内で白血球の生成スピードが鈍くなり、白血球の数が減少します。これにより、体の免疫力が低下し、ウイルスや病気にかかりやすくなるのです。
中度の鉄分不足症状は、ダイエットなどによる過剰な食事制限によって引き起こされることもあります。女性の場合、過剰な食事制限は黄体ホルモンの分泌を低下させ、排卵障害や子宮内膜の状態にも悪影響を及ぼしますので、過剰な食事制限は止めましょう。

・重度の鉄分不足症状
重度の鉄分不足の症状として、むずむず脚症候群、異食症という病気があります。
むずむず脚症候群とは、脚がむずむずして不快感を覚えたり、虫が脚を這うような気色悪さを感じたりする症状です。これは長期間の鉄分不足によって、ドーパミンが正常に機能していないことで発症します。
一方の異食症も重度の鉄分不足により、脳にまで悪影響を及ぼした場合に発症します。異食症の主な症状として、土やコンクリートなどの硬い物が食べたくなるという特徴があります。これは、脳への酸素供給が上手く行われていない非常に危険な状態です。
このような症状を引き起こさないためにも、鉄分は意識的に補給しなければなりません。


3鉄分摂取に注意が必要な人
通常であれば、鉄分の含有量が多いしじみは肝臓に良い影響をもたらします。
しかし、肝硬変や肝炎など肝臓に障害のある方は鉄分の摂取量によって肝臓に悪い影響を及ぼす可能性があります。
肝臓には鉄を貯蔵する機能があるのですが、肝機能に障害がある人は、鉄を過剰に溜めてしまいます。すると、過剰な鉄が活性酸素を発生させ、細胞が酸化してしまい、肝機能が低下してしまうのです。
肝機能に何らかの障害のある方は、1日の鉄分摂取量に注意して、しじみを摂るようにしましょう。

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