メインイメージ

しじみに含まれるメチオニン

1.メチオニンの役割
メチオニンとは、体内でつくることの出来ない必須アミノ酸の一種です。
メチオニンを摂ることで以下のような効果が期待できます。

・体内デトックス
メチオニンには肝臓の代謝・解毒作用を促す働きがあります。
代謝・解毒作用が活発になると、体内の老廃物や毒素の排出もスムーズに行われますので、体の中をキレイな状態に保つことが出来ます。
また、メチオニンは代謝を促す働きもありますので、血中に存在するコレステロールを燃やして、脂肪の蓄積も予防します。
メチオニンはアレルギーを引き起こすヒスタミンの働きを抑制する作用を持っています。

・うつ症状の予防、改善
メチオニンは、やる気を高めるドーパミン、心を安定させるセロトニンなどの神経伝達物質の材料となっています。
うつ病は自律神経のバランスが乱れることによって起こりますので、活動を促す物質と、休息を促す物質をどちらも作りだすことで、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。

・アンチエイジング
メチオニンは、セレンというミネラルを運ぶ働きも担っています。
セレンは抗酸化作用を持つミネラルですので、体内できちんとセレンが運ばれることによって体内老化の原因である活性酸素を抑制します。
活性酸素の過剰発生を防ぐことで、体内外の老化を予防し、改善します。
・花粉症、アレルギー症状の緩和
メチオニンはアレルギーを引き起こすヒスタミン濃度を下げる働きを持っていますので、アレルギー物質によって引き起こる花粉症やアレルギー諸症状の緩和が期待できます。


2.しじみでのメチオニン補給がおすすめな理由
メチオニンは体の中で生成されないアミノ酸ですので、食事などで取り入れなくてはなりません。
そこでメチオニンを豊富に含む食材として注目されているのがしじみです。

しじみにはただメチオニンが含まれているだけでなく、メチオニンの材料となるビタミンB12、ビタミンB6、葉酸が含まれています。
ビタミンB12は造血作用を、ビタミンB6はたんぱく質の代謝、葉酸は細胞の再生などを担っていますが、体内では補酵素としても働きます。
というのも、体内に取り込まれたメチオニンは一度「ホモシステイン」という物質に変わり、その後、肝臓で再びメチオニンに戻ります。
ホモシステインは血中の悪玉コレステロールと結びつく性質を持っていますので、動脈硬化を引き起こす原因にもなります。

つまり、ホモシステインからメチオニンに戻る過程が上手くいかず、ホモシステインが過剰に残ってしまうことは体にとっては良くないのです。
ホモシステインに変わったメチオニンを再び肝臓でメチオニンに戻すためには、ビタミンB12、ビタミンB6、葉酸が必要です。

しじみにはこれら3つの栄養素が含まれていますので、メチオニン→ホモシステイン→メチオニンの変換もスムーズに行われます。
しじみには、メチオニン単体だけでなく、メチオニンの吸収を高める補酵素も含まれていますので、メチオニンだけが含まれたものを摂るよりも、より高い効果が期待できるのです。

トップに戻る