
1.しじみに含まれるタウリンの働き
タウリンとは、魚介類などに多く含まれるアミノ酸の一種です。
エナジードリンクなどの栄養成分としても有名な成分ですが、実は人間の体にも多く存在している成分です。
タウリンは主に、筋肉、心臓、肝臓などの臓器や組織に含まれています。
体の中に存在するタウリンの半分以上が筋肉に存在していることから、人間が健康に生きていく上で非常に重要な役割を担っています。
また、タウリンには「生体恒常性」という働きもあります。
生体恒常性とは、汗をかいて体温を正常にしたり、病気の原因になるウイルスを排除したり、体の健康を維持するために働くことです。
ほかにも、タウリンは肝機能を正常にして血糖値を安定させたり、肝臓に溜まってしまう中性脂肪を取り除いたりといった働きももっています。
あらゆる働きを持つタウリンですが、不足するとどうなるのでしょうか?
タウリン不足の弊害は主に4つあります。それが以下の4つです。
・心機能の低下
タウリンは心筋にも多く存在していますので、不足すると、心臓の収縮力が低下します。すると、心機能が低下し、心筋梗塞や狭心症のリスクが高くなります。
・心が不安定になる
タウリンは自律神経にも深く関わっていますので、不足すると交感神経が活発になります。交感神経が活発になると、気持ちが落ち込んだり、イライラしたりと、心が不安定になります。
・代謝の低下
タウリンの半分以上が筋肉に存在していますので、不足すると筋肉の収縮力が低下します。筋肉の収縮力が低下すると、血流が悪くなり、老廃物が溜まりやすくなりますので、むくみやすくなります。
・体力の低下
タウリンが不足すると運動能力が低下します。
運動能力の低下は体力の低下ですので、筋肉疲労が起りやすくなります。
2.しじみでタウリンを摂ろう
このようにタウリンが不足すると、あらゆる弊害が起ります。
しかし、タウリンをしっかり補給すれば以上の4つの弊害を予防し、向上も期待できます。
そこで、タウリンの補給に適しているのがしじみです。
しじみは魚介類の中でも小粒ながら、豊富なタウリンが含まれています。
さらに、しじみには肝機能を高めるオルニチン、免疫機能を高めるミネラル、新陳代謝を活発にする亜鉛、脂肪代謝に欠かせないビタミンB12、抗酸化作用を持つビタミンEなど、あらゆる栄養成分が詰まっています。そのため タウリン単体のサプリメントや栄養ドリンクを摂るよりも、しじみだけで質の良い栄養をバランス良く補給出来ます。
タウリンは女性の方が不足しやすく、また上記で述べた症状に当てはまる方はタウリン不足の可能性がありますので、日頃から積極的にタウリンを摂りましょう。
タウリンはたくさん摂っても必要量以外は排出されますので、毎日しじみを摂って効率良くタウリンの補給をしましょう。