
1.ビタミンB12は脳を正常に維持する
しじみに含まれるビタミンB12は、「脳のビタミン」とも呼ばれていることから、脳神経の働きに深く関わっています。
人間の脳細胞や脳神経はビタミンB12の働きにより、再生と修復がスムーズに行われるのです。
また、ビタミンB12はたくさん摂取しても副作用がないだけでなく、摂取するほど様々な効果が得られると言われています。
ビタミンB12を摂ることで、認知症、不眠症、自律神経失調症など、脳や神経に関わる症状の改善が期待されます。ほかにも、脳梗塞や脳血栓などの脳障害の予防にも期待が出来ます。
しじみにはビタミンB12を始めとしたビタミン類がバランスよく含まれていますので、ビタミン補給としてもおすすめです。
2.ビタミンB12がもたらす健康効果
しじみに含まれるビタミンB12の含有量は食べ物の中でもトップクラスです。
そもそも魚介類にはビタミンB12が多く含まれているのですが、しじみは100g当たりおよそ62ugとダントツです。
成人が一日に必要なビタミンB12の量がおよそ2.4ugですので、しじみのお味噌汁一杯程度で一日に必要な量を摂取することができます。
ビタミンB12はたくさん摂れば摂るほど、神経系に様々な良い影響を与えます。
そこで今回は、ビタミンB12が体にもたらす健康効果を3つご紹介します。
・貧血症状の予防
ビタミンB12は赤血球の生成に必要不可欠です。
赤血球を作れなくなると酸素や栄養の運搬ができなくなり、貧血を起こします。
人間の体は貧血になると血液を少しでも送ろうと、心臓や肺に大きな負担がかかり、普段よりも疲れやすくなります。ほかにも、耳鳴り、目まい、立ちくらみ、寒さを感じる、食欲がなくなるなども貧血の症状です。
・心臓病・脳梗塞の予防
ビタミンB12には、心臓病や脳梗塞の原因となる「ホモシステイン」の血中濃度を下げる作用を持っています。ホモシステインはタンパク質の代謝過程で生まれるアミノ酸の一種で、血中に溜まると動脈硬化を引き起こしやすくなります。ホモシステインの濃度が下がることで、心臓病や脳梗塞の予防をすることが出来ます。
・うつ・自律神経失調症の予防
脳内伝達物質であるアドレナリンには、人の心を元気にしてくれる働きがあります。
アドレナリンをつくるにはビタミンB12が必要です。ですからビタミンB12が不足すると、アドレナリンがつくられなくなりますので、気分が上がらなかったりといった心が沈みやすくなります。
また、脳内伝達物質のセロトニンからつくられるメラトニンは、睡眠をコントロールする働きを持っています。きちんとメラトニンがつくられないと、睡眠の質が悪くなると、朝スッキリ起きられないといった睡眠障害が起きます。
メラトニンの生産にはビタミンB12が深く関わっていますので、積極的に摂ることで、不眠症などの睡眠障害の改善にも役立ちます。
3.女性はビタミンB12不足
近年、ビタミンB12が足りない女性が多いといわれています。
その理由は女性の食生活にあります。
健康・美容志向の女性が増えたことで、野菜中心の生活を心がける方が増えました。
しかし、野菜を積極的に摂ろうとする一方で、肉や魚などの脂質が高いものを控えようとする傾向も高くもなりました。
ビタミンB12は動物性の食品に多く含まれていますので、日頃野菜中心の食生活の方には摂取しにくいのです。
そんな美意識が高い女性におすすめなビタミンB12補給食材がしじみです。
しじみはカロリーも低く、ビタミンB12を始めとした豊富な栄養素が詰まった食材ですので、脂質や糖質などが気になる方でも安心して食べることが出来ますよ。